『とと姉ちゃん』NHK連続ドラマもそろそろ残すところ数話となってさまいました。

『あさが来た』から『とと姉ちゃん』NHK連続ドラマは女性実業家の物語が続きました。
女性が明るく元気でいるドラマっていいですね。
テレビの視聴者も毎日が楽しく過ごせます。
平塚らいてうの『青踏』の女性解放宣言の言葉
「元始、女性は太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く。病人のような蒼白い顔の月である。私共は隠されてしまった我が太陽をいまや取戻さねばならぬ」
が思い出せられます。
ああ、『とと姉ちゃん』NHK連続ドラマは楽しかったな!
なんて、まだ終わってなかったですね。
★『とと姉ちゃん』NHK連続ドラマの主人公小橋常子は何を求めて生きたのか?
理想の家庭を築くこと、愛する人と一緒に毎日朝食を食べること……当時の小橋常子の夢というのは、それだけだったんです。
それって、人間としての根本が一番大切なんですよね。
『暮しの手帖』の雑誌の中で小橋常子モチーフの暮しの手帖社、社長大橋鎭子は次のように語っています。
大橋鎭子
『暮し』という日本語が好きなのです。美しいとおもいます。
いくつにもたたまれ、しわだらけになり、手あかにまみれた千円札、あれをじっとみていると、これをたたんだりのばしたりしてきた、大ぜいの人の指が、目にうかんできます。
たのしそうな笑い声や、身を切られるようなため息が、きこえてきます。うすぐらい灯の下で煮えている食べもののにおい、青空にひろがってゆく石けんのにおい、がにおってきます。
『暮し』という言葉には、そんなふうな、あたたかさ、せつなさがこめられています。
ああ、なんて素敵な一文なんでしょうか。
毎日、仕事や家事に追われて現代人は『暮し』への大切さが忘れられているような気がします。
平凡な毎日だからこそ、しあわせな『暮し』がそこにある。
1日、1日をいとおしみ、愛する人の日々の『暮し』を大切にしたいですね。