NHK連続ドラマ『おちょやん』が始まった。主人公は竹井千代。杉咲演じる竹井千代は大阪府南河内郡出身の上方女優・浪花千栄子(なにわ ちえこ)がモデル。

 子役の千代の子ども時代を演じるのは毎田暖乃は(まいだ・のの)さん可愛いくて大阪弁をうまくしゃべっていた。なかなか最近の子役は凄いですね。

古関裕而作曲の校歌や応援歌は生きている。

 でも前のドラマ『エール』の方と、どうしても比較してしまう。なぜかなかなかドラマに入りこめない。

 主人公のモデル浪花千栄子さんに馴染みがないからだった。

そう、約60年前の上方女優、浪花千栄子さん、確かに松竹新喜劇の旗揚げから、溝口健二や小津安二郎、黒澤明ら巨匠たちの名作映画への出演へと活躍されたのはわかるが、現在その形跡は殆ど残っていない。

 50年の歳月とは大きなものです。

 どんな偉大な女優さんでも歴史の中に埋もれてしまうのです。

 しかし、古関裕而さんの音楽はいまもあちこちで生きています。彼が作った約5000曲に渡る曲は、今も誰かが歌っている曲があるのです。

 とくに校歌や応援歌は必ず、毎日誰かが歌っています。現在も古関裕而作曲の校歌や応援歌は生き続けているのです。

 コロンビアレコードの専属作曲家古関裕而にとっては「校歌や応援歌の作曲は、古関の仕事のおまけみたいなものです」。しかし、このおまけのような校歌や応援歌が現在も彼の作曲した曲の中で歌われ続けているとは皮肉なものです。

  校歌や応援歌は「正確な記録がないので、何校で作ったかという数字も生き物のように流動しています」つまり人知れず歌われている古関裕而作曲の校歌や応援歌もると思われます。

 ■横浜市立大学校歌作詞作曲料は6万円

 ちなみに横浜市立大学の校歌の作曲料は6万円でした。

 1955(昭和30)4月に発行された横浜市大新聞によると、作詞作曲料は6万円で、うち1万円を自治会が負担した。当時の公務員の初任給が8700円だったことから、現在の価値に換算すると130万円ほどになるという。結構な料金を貰っていたようです。

作曲料はお礼の手紙と小豆

 ただ、中にはこんなエピソードもありました。

 四十年位前のある日、北海道のある小学校の校長先生からの手紙が届きました。その手紙は、「古関裕而先生の歌が大好きなので、校歌を作曲してもらいたいが、小さな学校なので予算がなく、お礼らしいお礼が出来ない。それでも、もしかしたら作曲して下さるかもと、思い切って手紙をだしました」とのこと。この校長先生の手紙に父の心は動き、「お礼は結構です」と伝えて、校歌を作曲して送りました。校歌が出来て喜ばれた校長先生から、お礼の手紙と共に、学校の生徒たちからのお礼ですと、一斗缶入りの小豆が届きました。その小豆は、校歌のお礼にと一人一握りずつ、小豆を家から持ち寄った、心のこもったお礼でした。

 古関は『誰にも言わないで』とこの時は言ったようです。

終わりに

 音楽の力って偉大です。古関裕而の作品は普遍性があります。いつまでも愛され続ける古関裕而メロディただただ感動しています。

 新しいドラマは始まっていますが前のドラマの古関裕而さんの偉大さがなんだかわかってきたような気がします。