NHK連続ドラマ『エール』では最終回が総出演のカーテンコール。古関裕而夫婦の物語を締め括るのに一番相応しい終わり方になりました。

 それにしても朝の8時からの15分間だけでしたが、その時間内に8曲を凝縮したのは凄かった。

 たった8曲だけなんですが、なんだか古関裕而の生きた昭和の時代が再現されたような気がしました。

 もう一度、15分の番組の歌を振り返ってみたいと思います。


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「エール」コンサート曲目

●1番「とんがり帽子」

ドラマ役:ミュージックティチャー、藤丸、夏目千鶴子

俳優:古川雄大、井上希美、小南満

佑子、子役

1947(昭和22)NHK連続ドラマ「鐘が鳴る丘」主題歌。♪緑の丘の赤い屋根♪とんがり帽子の時計台♪とても可愛いらしい詩、明るいメロディは1度聞いたら耳から離れられませんでした。

作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、歌手:川田正子

●2番「モスラの歌」

ドラマ役:藤丸、夏目千鶴子

俳優:井上希美、小南満佑子

1961(昭和36)7月東宝映画「モスラ」の劇中歌。ゴジラと対決するモスラ。島の守り神を讃え、双子の小人(ザ・ピーナッツ)が歌ってた。モスラやモスラ!忘れられない曲でした。

作詞:本多 猪四郎作曲:古関 裕而、歌手:ザ・ピーナッツ

●3番「福島行進曲」

ドラマ役:ミュージックティチャー

俳優:古川雄大

1931(昭和6)古関裕而のデビュー作品、レコードはヒットせず。福島のご当地ソング。ドラマの古山裕一と鉄男が二人が初めて作った作品でした。

作詞:野村俊夫、作曲:古関裕而、歌手:川野三津代

●4番「船頭可愛や」

ドラマ役:佐藤久志、村野鉄男

俳優:山崎郁三郎、ギター・中村蒼

1935(昭和10)古関裕而の大ヒット曲、音丸(藤丸)が歌って全国的に歌われました。

作詞:高橋掬太郎、作曲:古関裕而、歌手:藤丸

●5番「フランチェスカの鐘」

ドラマ役:藤堂先生の妻

俳優:堀内敬子

1948(昭和23)歌手、ニ葉あき子が歌って大ヒット。フランチェスカの鐘と聞いただけでなんだかロマンチックな感じですが、どこの教会なんでしょうか。菊田一夫は特定の教会はなかったと語っています。彼のイメージ作品でしょうか。

作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、歌手:ニ葉あき子

●6番「イヨマンテの夜」

ドラマ役:馬具職人、岩城

俳優:吉原光夫

1950(昭和25)1月のレコード。楽曲は難しく売れないと思われていたが大ヒット。歌手、伊藤久男の代表作。「のど自慢」の男性がこの曲ばかりを歌うので審査員も困ったとか

作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、歌手、伊藤久男

●7番「高原列車は行く」

ドラマ役:音の母、光子

俳優:薬師丸ひろ子

1952(昭和27)レコード。日本コロンビア「あなたが選んだ古関メロディ30」の一位に輝いた曲です。♪汽車の窓からハンケチ降れば♪牧場の乙女が花束投げる♪ほんと、どこまでも、どこまでも明るいメロディです。風景が見えるようです。

●8番「栄冠は君に輝く」

藤堂先生と佐藤久志

ドラマ役:森山直太朗、山崎郁三郎

1948(昭和23)夏の全国高等学校野球選手権大会の歌として発表されました。♪雲は湧き光溢れて♪天高く純白の球♪この曲が流れるだけで暑い夏と高校生の熱き闘いを思い出してしまいます。

●9番「長崎の鐘」

ドラマ役:古山音と裕一他

俳優:二階堂ふみ、指揮・窪田正孝

1949(昭和24)71日コロンビアからレコードが販売。長崎だけではなく、戦災を受けた全ての受難者に対する鎮魂歌として多くの人々の共感を呼び大ヒットした。♪こよなく晴れた青空を♪悲しと思う切なさよ♪長崎の修学旅行のバスで何度も歌った誰もが忘れない曲です。

終わりに

 NHK連続ドラマ『エール』の出演者が古関裕而作品のコンサートをするなんて夢にも思いませんでした。

 どの出演者も歌がうまい。とくに、馬具職人役の吉原光夫さんの「イヨマンテの夜」の迫力。声量溢れる声と歌唱力には恐れ入りました。

 他のどんな歌番組よりも楽しめたと思います。

 次はNHK連続ドラマ『エール』総集編の別枠として1時間の古関裕而作品コンサートをやっていただきたいと思います。