NHK連続テレビ小説「エール」主人公、古山裕一(窪田正孝)、妻、音(二階堂ふみ)。今までドラマは古山の故郷、福島は古山が愛してやまなかったのですが、音の故郷、豊橋は古山はどう思っていたのでしょうか。

 優しくて音思いの裕一なのできっと音の故郷、豊橋もたいせつにしたのではないかと思います。

 古山裕一のモデル、古関裕而も妻、金子の故郷、豊橋をとても愛していたようです。

愛知大学交換音楽会

 終戦直後の1946(昭和21)年1115日、金子の故郷に愛知大学が創立します。翌1947(昭和22)年4月に授業を開始し、そのわずか2ヶ月後の616日、学生の力で豊橋市民との交流を目的とした音楽會が盛大に開催されました。


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 その音楽会に古関裕而はコロンビア軽音楽団を引き連れ指揮を振っています。

 しかも、歌手に同郷の伊藤久男も一緒に歌を歌っているのです。妻、金子の故郷を応援したい一心だったと思います。

 豊橋では戦後間もない焼け野原からの復興をめざし、市民が一丸となって努力している時期です。

 新たに誕生した愛知大学を広く市民に知ってもらうため、開学にあたり多大なるご支援をいただいた豊橋市の方々への文化貢献活動として企画された音楽會でした。

豊橋市歌

 1956(昭和31)豊橋市歌は豊橋市市制施行50周年の際に全国から歌詞を募集し、最終的に298編の応募のあった歌詞の中から現在の豊橋市歌の歌詞が選ばれました。

豊橋市歌

作詞:辰己 利郎/補詩:丸山 薫/作曲:古関 裕而

太平洋の 潮騒(しおざい)を

希望の歌と 聴くところ

脉(みゃく)打つ若さ はつらつと

伸びゆく力 たくましき

見よ躍進の 産業都

豊橋われら いざ挙(こぞ)れ


山なみ青き 三河野(みかわの)に

みのりは夢を 呼ぶほとり

装いここに 新しく

七彩虹も かがやける

見よ繁栄の 商業都

豊橋われら いざ誇れ


ゆたけき流 豊川(とよがわ)に

いにしえしのぶ 吉田城

歴史の絵巻 花に映え

文化と競う 美しき

見よあこがれの 観光都

豊橋われら いざ興せ

古関裕而と豊橋

 妻の金子が古関裕而に依頼し豊橋市歌の作曲をしています。

 古関は市歌制定の4年前にも豊橋観光協会が選定した「豊橋観光音に頭」(作詞・中林きみを)と「夢の豊橋」(作詞・河西新太郎)2曲を手掛けています。

 夫は妻の故郷を愛し、妻は夫の故郷を愛す。これが夫婦円満の秘訣のようです。

 古関裕而先生はいつも優しく妻の金子を思い、妻の故郷もたいせつにしていたようですね。