NHK連続ドラマ『エール』では佐藤久志(山崎郁三郎)と藤丸(井上希美)がドラマでは戦後の苦しいときに久志の心の支えとなり、なんだか良い仲となってます。二人の恋の発展はなんだか気になりますね。

史実モデル「音丸」と「伊藤久男」はどうだったの?

 史実のモデルは「栄冠は君に輝く」を歌った伊藤久男、「船頭可愛いや」を歌った音丸なのは明確なのでしが、ドラマと史実は全く違っています。

 NHK連続ドラマ『エール』の脚本かがどうして、こんな展開にしたのか考えてみると、ドラマに出ている俳優や女優に合わせて、朝ドラの進行に合わせてドラマを設定しているからとしか思えません。

 残念ですが、朝ドラの脚本家は史実はほとんど無視のご都合主義に走っています。

 さて話しを戻しますと、史実の音丸と伊藤久男の接点はあったのかと言うと

 音丸は1906128日生まれ、対して伊藤久男は191077日生まれ、音丸が4歳年上となります。

 伊藤久男が「栄冠は君に輝く」をレコーディングした1949年では音丸43歳、伊藤久男39歳です。

「浮かれおぼこ」「観光音頭」「玄海ぶし」等、戦前にデュエットしていたようで少しは恋愛関係もあったかも知れませんがどうもその他には接点は見つかりませんでした。

 ドラマの藤丸と佐藤久志の恋愛物語は全くの創作と思われます。

俳優山崎郁三郎とモデル伊藤久男はタイプが違う

 山崎郁三郎の戦後の悲惨な姿は出て来ましたが、モデルの伊藤久男とはタイプが全く違っています。

伊藤久男は豪放磊落な性格で酒をこよなく愛し、誰からも「チャーさん」の愛称で慕われた。

 一方で、異常なまでの潔癖症で常にアルコールを含ませた脱脂綿を消毒のために持ち歩き、また、閉所恐怖症のためエレベーターには乗らなかったといわれています。

 俳優、山崎郁三郎とは別のタイプの歌手だったようです。

 また、伊藤久男の歌に勇気を与えられた人も多いと思いますが、「ワシは世の中のために歌おうと思ったことは1回もない。お金のためです。1曲吹き込むと15円。それが欲しくて歌っていただけですよ」と述べています。かなり残念な発言もあったようです。

 これでは朝ドラの山崎郁三郎のイメージとは全く合わないので、かなり史実とドラマを変えたのかも知れません。

 NHK連続ドラマは史実とは全く違っていますので、くれぐれも古関裕而夫婦と関連の歌手、作曲家、作詞家が史実だとは思わないで下さい。

『エール』はフィクションとして、古関裕而夫婦の史実とは全く違った物語として楽しくテレビではご覧いただきたいと思います。