NHK連続ドラマ『エール』のブログを毎日書いていると、ふと書けなくなってしまった。

 この朝のドラマ、これは何のドラマがわからなくなったからだ。

NHK製作者は『「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」などスポーツシーンを彩る応援歌の数々、戦後、人々を夢中にさせたラジオドラマ「君の名は」「鐘の鳴る丘」、「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」などヒット歌謡曲の数々で昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と妻で歌手としても活躍した金子氏をモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語を描きます。』と述べていたのだが

 確かに始まって見ると、実名で古関裕而の作曲した歌が出てくるが、作曲した曲の順番も、その背景も全く史実とは異なって出てくる。

 なんだか古関裕而の夫婦の物語を描いているとは思えないのだ。

 朝ドラが始まった1場面から息子の古関正裕さんも次のように述べている。(オリンピック開会式当日に自身作曲の演奏前、裕一が緊張からトイレに籠ってしまうシーン)『自分の渾身を込めた自信作の演奏を前に、心地よい緊張感はあるかも知れませんが、不安に怯えるような、苛まれるような心境など有るわけがない、招待席で、愛用の8ミリカメラで開会式の様子を撮影するのに夢中でした』初回の「エール」を見て、正裕さんは目を疑い、耳を疑ったようです。『古関裕而は物おじせず、プレッシャーには強く、とくに一発本番のようなときに一番本領を発揮する、そんなタイプでした』

 古関裕而が戦後、作曲が出来なくなったとドラマの展開だったが、福島に疎開していて、その場所で校歌を作曲していた。ドラマが描いたような人物とはまた違っていた。

 佐藤久志モデルの伊藤久男にしても性格は豪放磊落。終戦後は山形にいて、酒好きのため毎日酒を飲んでいた。ただ、当時は酒がなく、かわりにメチルアルコールを多量に飲んだため身体が変調をきたし、廃人同然になっていたようです。

 あまりにも、NHK連続ドラマ『エール』は史実無視のご都合主義で、視聴率稼ぎのドラマと思われてもしかたがないのでは。しかし、NHKは視聴率は関係ないのではないかと思います。

 では、このドラマは何なのかと考えると、一つの結論に達しました。

NHK連続ドラマ『エール』は古関裕而の夫婦のパラレルワールドを描いたドラマであると。

 パラレルワールドで、この現実とは別に、もう1つの現実が存在する」という「もしもこうだったらどうなっていたのか」という考察を作品の形にする上で都合がよく、パラレルワールドにして描いた作品、それがNHK連続ドラマ『エール』ではないか、それが一番ベターな朝ドラマの見方ではないかと思います。

 もう1つの歴史を扱う作品として見ると、ほんとうに、なんの矛盾も感じず気持ち良くドラマが観れます。