NHK朝の連続ドラマ『エール』で裕一と音が開いた演奏会は大成功しますが、コンサート収入を鶴亀に持ち逃げされてしまいます。
朝ドラ29年ぶりに出演のアナウンサー古舘伊知郎さんでしたが胡散臭い風貌で名前のとおりの詐欺師。悪役でした。
音ちゃんは「大変、大変」と悔しがっていたが、裕一やお母さんはそれほど気にしない。
音ちゃんは持ち逃げされてかなり悔しくてたまらないようでした。
持ち逃げされたお金に未練があるようです。
■音ちゃんのモデル、古関金子(きんこ)
古関裕而さんの奥さん古関金子さん、金子さん、「かねこ」ではなく「きんこ」さんと読むようです。
古関裕而の仕事が順調になり、お金もどんどん入るようになると奥さんの金子さんは株に手を出すようになります。
彼女はもともと声楽家を目指していました。そのため、芸術にくらべて株など「なんとなく下俗」に思っていた時期もあった。だが、転がり込む利益の前に、そんな思いも吹き飛んでしまっていました。
「株やってると生き甲斐を感じますわね。株やらない人は、なんだかバカにみえて……(笑声)」
金子は、1959年元旦付の『日本証券新聞』でこう発言している。なんと彼女は戦後、「失敗はほとんどありません」と豪語するほど株取引にのめり込み、金融メディアで「百戦錬磨の利殖マダム」と呼ばれるようになっていました。
金子さんも名前と同じように、お金には一生涯不自由はしなかったようです。
■金子が残した名言「株は芸術なり」
戦後、金子は株取引に熱中していまして、トレーダーとして有名だったんです。「株は芸術なり」という名言も残しています。
当初の金融関係のメディアでは某作曲家夫人と記されていたのですが、どんどん有名になって、古関金子の本名や写真入りで登場するようになり、「百戦錬磨の利殖マダム」として投資の体験談を語ったり投資指南も行っている。
自分の夫の契約先である日本コロムビアの株も投資家目線で評していました。渋谷の山一証券に毎日のように出かけていたそうです。
世は右肩上がりの成長期ですし、どこまで株取引が上手だったのか本当のところはわかりません。いずれにしても、古関金子は自分の考えや主張を強く持っている女性であり、高度成長期の日本を体現する女性だったとみることもできます。
NHK朝ドラマ『エール』音役の二階堂ふみ、まさにモデル役金子の性格にふさわしい、自分の考えや主張をはっきり持った現代女性を演じていると思います。
音役の二階堂ふみのハキハキとした態度やちょっといきすぎじゃないかなと言う言動が男らしく?気持ちいいですね。