NHK朝の連続ドラマ『エール』の主人公古関裕而はプロ野球球団の応援歌も作曲している。その代表的な曲が阪神タイガースの歌であろう。1936(昭和11)大阪タイガースの歌として作られ1961(昭和36)球団名変更により阪神タイガースの歌となった。


現存する日本野球機構(NPB12球団の球団歌において最古の楽曲である。


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■阪神タイガースの歌

古関裕而氏は1909年福島市生まれ。福島商業を卒業後、川俣銀行に勤務。1930年、日本コロムビアに作曲家として入社した。


1936年、大阪タイガースが日本コロムビアに球団歌を発注した事から、古関先生がタイガースの球団歌を作成する運びとなった。


当時は阪神タイガースではなく大阪タイガースだった。


コロムビアに入社後すぐに早稲田大学の有名な応援歌「紺碧の空」(1931年)を作曲している。当時の早稲田が強かったために、「紺碧の空」の作曲者として名が売れていたためこせきゆうじ依頼されたようである。


同じコロムビア所属の作詞家・佐藤惣之助が書き下ろした詞に曲をつける形で作曲された。

ちなみにコロムビア時代に古関・佐藤の組み合わせで作った曲は判明しているだけでも27曲を超える。


初版のレコードはコロムビア所属の歌手 中野忠晴が歌った。中野は30曲以上の古関作品のレコーディングに参加している。


大阪タイガースの歌

六甲颪

佐藤惣之助 作詞  古關裕而 作曲 


六甲颪に 颯爽と

蒼天翔ける 日輪の

青春の覇氣 美(うるは)しく

輝く我が名ぞ 大阪タイガース

オウオウオウオウ 大阪タイガース

フレフレフレフレ


鬪志溌剌 起つや今

熱血既に 敵を衝く

獸王の意氣 高らかに

無敵の我等ぞ 大阪タイガース

オウオウオウオウ 大阪タイガース

フレフレフレフレ


鐵腕(鉄腕)強打 幾千度び

鍛へてこゝに 甲子園

勝利に燃ゆる 榮冠は

輝く我等ぞ 大阪タイガース

オウオウオウオウ 大阪タイガース

フレフレフレフレ


球団名こそ大阪タイガースとなっているが88年間歌われ続けている、まごうことなき阪神タイガースの歌である。


古関裕而は偉大る作曲者である。