NHK連続ドラマ「わろてんか」朝ドラマの舞台は大阪である。


そんなことはわかっているよと言うかも知れないが、大阪と東京とでは同じ日本にあってもえらい違うのだ。


えっ‼︎


そんなに違うのかって?


そんなに違うのよ。


大阪弁と標準語。


確かにそれもある。


でも根本的な文化が違うです。


また、「お笑い」に大阪文化が色濃く反映しています。


大阪のイラチ文化。


大阪に住んだ時に良くわかった。


だれもがみんかかけ足なのである。


嘘だと思うんなら通勤時に駅に行くと良い。


大阪ではあっと言うまに追い抜かれてしまう。


大阪人は歩行速度が世界一らしい。


秒速1・6メートルでせかせか歩く。


福島県人と同時スタートすると1時間後には1キロの差がつく。


信号フライング率も世界一である。


東京では47パーセントが信号を待つが、大阪では10・5パーセントしか待たない。


イラチ(せっかち)なのである。


そうか大阪人はイラチなのか。


基本的に大阪人はイラチ文化なのだ。


努力しない根性文化。


大阪をあらわす日本一はいくらもある。


ひったくりの発生件数が25年連続で日本一になっている。


ある夫人が銀行から出たとたんのひったくりで400万円を奪われた。


東京から来て3年目のバーのマダムだ。


「そやから、気いつけなあかんと言うてたのに」


と諌めていた生粋の大阪の女性起業家が、半年後にひったくりにあった。


「いやあ、ほんまにあっというまやったわ」


と感心していた。


感心してどうすんにゃというところだが、そのほか、損害保険払い戻し高も日本一、自転車窃盗・少年犯罪・自殺者・詐欺件数・引き逃げ率もすべて日本一である。


これはイラチというより「濡れ手で粟」の味を子供のころから身につけているということで、とんでもない根性である。


ガメツイのではない。


努力しない根性だ。


それが文化なのだ。


イテマエ精神


こんな町でよくもやっていけるとおもうが、天才漫才師横山やすしは、黄色で止まる送迎運転手に


「あほたれ、そんな消極的な人生おくってて、どうするんや!」


と罵声をとばしていたらしい。


これはイラチでもガメツイでもなくイテマエ精神です。


イテマエ。


イテマエ。


これが大阪人の熱き血なのである。


2000年問題のとき、JR東日本は列車・電車を一時停車させようとしていたが、JR西日本は


「東日本がどうしようと、うちは止めへん」


と豪語していた。


やはりイテマエなのだ。それがのちの尼崎の脱線大事故につながった。


かつては、こういう町にユニークな企業が次々に育ってきた。


阪急も松下もシャープもダイエーもサントリーも、そして吉本興業も。


大阪は「笑い」の吉本工場である。


昭和史のなかでは大阪はもともとバーミンガムやマンチェスターに並ぶ煙突の町だった。


毛織物工業や加工工場が町を占めていた。


それがその後にどんどん変質して、ついにはお笑いの町になった。


「大阪の工業で一番有名なのは何ですか」


と小学校で聞いたところ、生徒の半数以上が


「は~い、吉本コーギョーです」


と答えたらしい。


大阪は「笑い」を製造する吉本工業に制覇されたのだ。


やがてその「笑い」が日本を制す。


吉本興業が日本の朝を制覇する。


ついにNHK連続ドラマでも吉本興業をモデルにした朝ドラマが日本の朝を制覇した。


NHK連続ドラマ「わろてんか」は吉本興業の日本制覇の一つの手段です。


毎日、毎日、吉本工業は「笑い」を製造する。


今はテレビを観ればどの番組にも吉本芸人が出ているではないか?


大阪から生まれた「笑い」のメーカー吉本工業が日本の放送界を制覇した瞬間なのです。


それはまた大阪文化が全国に進出している証でもあるのです。