『とと姉ちゃん』NHK連続ドラマでも主人公小橋常子と花山伊佐次の『わたしの暮らし』も順調に販売を伸ばし、三姉妹みんな一緒に大きな家にも住むことになりました。

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なんだかハッピーエンドめでたし、めでたしの結果ですね。

これで常子と星野が結ばれていたら…良かったのにって考えるてるのは私だけでしょうか。

『わたしの暮らし』のモチーフ『暮しの手帖』も史実ではドラマと同じように社会に認められ、『暮しの手帖』はいろんな賞を受賞することになります。

ドラマ小橋常子『ちいさなしあわせ』は大橋鎭子『すてきなあなたに』エッセイ集です。

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★昭和31年 (1956年)『暮しの手帖』は 第四回菊池寛賞受賞。


受賞理由 婦人家庭雑誌に新しき形式を生み出した努力だった。

大橋鎭子は

「この受賞は日ごろから親身になってお力添えをしてくださっている先生方、印刷や製本、紙など、裏方の無理な仕事をいっしょうけんめいやってくださっている方々、そして今まで読んでくださった方々のおかげだと思います。

その上、日本中の方からわがことのようにたくさんのお祝い状までいただきました。

いただいたいちばんはじめの祝電が、未だお目にかかったことのない読者からだと知ったとき、みんなぽろぽろと涙を流してしまいました。」

と述べている。

昭和23年大橋鎭子と花森安治2人が創刊した『暮しの手帖』もやっと世の中に認められるようになった瞬間です。

昭和53年(1978年)年1月14日、花森安治は心筋梗塞により永眠。

その後『暮しの手帖』は最高発行100万部を超えていたと言われています。


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★平成6年(1994年)『すてきなあなたに』が第10回東京都文化賞を受賞しました。

『すてきなあなたに』は1969年から連載が続く『暮しの手帖』誌の人気エッセイ集です。

実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたものを綴っています。

東京都文化賞を受賞した『すてきなあなたに』ってどんなエッセイ集だったのか?って

私の好きな『すてきなあなたに』大橋鎭子のエッセイより1つお贈りします。

★大橋鎭子「私のとても大切なもの」

日々、大量の情報と時流に押し流されて

気がつくと何が自分らしさなのかを

すっかり見失ってしまうことがあります。

自分らしさとかアイデンティティとか

そんなことに拘ること自体が

ナンセンスだと思うことも勿論あります。

だって人は変わってゆくものですし

変化こそが成長そのものなのですから。

それでも、どんなに成長して行って

「今の自分が一番すき」

と言える時でも

触れてみたとたんに、自分の中へ

とてつもない勢いで流れ込んで来るものがあります。

それが私を「調律してくれるもの」です。

それらはきれいな水のようで

私の心の大地を瞬時に潤していきます。

潤って初めて、乾いていたことに気付くのです。

その時私は

「ああ、忘れていた、私のとても大切なもの」

と気付き、涙が出ます。

そういうものは

どうして忘れていたんだろう?

と不思議なくらい、私にとって大切なものです。

★「人にとって大切なもの」

人間にとって大切なものってなんでしょうね。

時々、こんなことを考えることがあります。

お金なんでしょうか?

健康なんでしょうか?

きっと

地位や名誉やお金とは

全く違うんでしょうね。

愛する人と毎日楽しく暮らすこと

こんなあたりまえのことが

人にとっての一番大切なことではないのでしょうか。